院長コラム

【2015.03】インプラントで噛み合わせを改善

 

 インプラント治療は人工の歯根をあごの骨に埋め込んで噛めるようにする治療です。義歯やブリッジと大きく異なっているのは人工歯根によって他の歯に依存することなく、独立して自身を支えることができるということです。それだけに噛み合わせについてもしっかりと配慮するということが大事になります。

 

 噛み合わせは非常に精密なもので、髪の毛1本でも感知するほどのものです。失った歯が多いほどあごの位置がずれやすく、顎関節に負担がかかるばかりでなく、体全体のバランスが安定しないということなります。そのため、首や肩の凝り、頭痛から冷え性などの全身の不調を招く場合があります。

 

 1度、失った正しい噛み合わせをインプラントによって再構築することが可能であり、同時に顎関節症を守ることにもなります。インプラントを埋入する際にはその位置と角度、高さについても精密な治療でなければいけないといえます。インプラントをせっかく入れても、高さが足りず、上下の歯が噛み合わないといったことではインプラントをした意味がありません。

 

 最近は医療で治らない部分を歯科医療によって治していくという医科と歯科が協力して患者さまを治していくという統合医療の流れがでてきています。インプラント治療も統合医療の一環として、全身症状を改善できるツールになってきており、当院ではそうした最新の研究成果も踏まえながらインプラント治療を行っています。 

 

記事一覧へ戻る